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May 15, 2008

Note PCにLinux (1) - Libretto L2にVine Linux 4.2

 筆者は,ノートパソコンを2台所有している.1台は東芝のLibretto L2,もう1台はレノボのThinkPad X60.もちろんThinkPadのほうがパフォーマンスがいいのだが,Librettoの携帯性の良さも捨てがたい.そういうわけで時に応じて使い分けていたのだが,先日誤ってInternet Explorer 7にアップデートしてしまった.すると(アンチウィルスソフトも一因だと思うが)強烈に重くなり仕方なく再インストールした.すると(Windows xp SP2からなのだが)セキュリティアップデートがなかなか終わらず,さすがにMicrosoftとは決別しようと思い立ったのである.
 インストールするのはLinuxとした.条件は
・デスクトップに特化していること(サーバーなど立ち上げない)
・Libretto L2特有の1280x600の解像度の画面が使えること
・Willcomのデータ通信カード(AX420S)が使えること
・高機能よりサクサク動くこと
である.
 この取り組みは数回に分けて書くつもりだが,Turbolinux,Vine Linux,Ubuntu (Xubuntu)を試した.また,結果的にはThinkPadの方もLinux化した.CentOSはserver向けっぽいし,Fedoraは重そうだし.何よりもLinuxを入れようと思ったのは@ITかなんかで,”Ubuntuは何の苦労もなくすぐ動く”と書いてあり,スクリーンショットを見たらとてもくーるなので,要はUbuntuを入れたかったのである.

 まずはTurbolinux 10を入れてみた.特にインストールに問題はなかった.画面もフルに表示された.だがXがXfree86である.さすがにそれはちょっと...それにwikipedia見ると開発は止まっているというし,パッケージのアップデートも心細いことこの上ない.Willcomの動作確認も行わずに本distributionは対象外とした.

 それで,Vine Linuxである.インストールにはちょっとコツがいると思う.まず,純正の東芝CD-ROMドライブの他にUSB接続のCD-ROMドライブを用意しておこう(皆さんgeekなのでそれぐらい持っているでしょ?).isoイメージはここからと書いてあるが,筆者は本家からとってくるのが信条である.本家のサイトのここらへんからイメージを取ってきた.(イメージをCD-ROMにやかなきゃいけないけど,その説明は勘弁.本blogのバックナンバーにあります)
 インストールCDができたらそれを純正ドライブに入れてブート,Vine Linuxのロゴと "boot" で始まるプロンプトが現れたら急いで

boot: expert [enter]

と打ち込む.
言語の選択などしたら”インストール方法”というのが現れる.ここで,ローカルCD-ROMを選択すると”読めない”というのでUSBドライブにメディアを入れ替え再試行.これでうまくいく.もし,ドライブが2台なければ,ftpか何かのネットワークインストールを選ぼう,サーバーはftp.vinelinux.org,ディレクトリは/pub/Vine/Vine-4.2/i386/でよろしい.デスクトップ向けの設定にしたのち,パーティション設定はご随意に,あとはほとんどデフォルト.ただ,インストールするパッケージはカスタマイズしてよく考えよう.例えば,cups関係を外すとか(印刷しないでしょ),システムツールを入れるとか(samba clientが入らない)などなど.基本インストールが終わるとXの設定が現れるが,ここでLibrettoのフル画面表示は無理なので,16ビット,800x600で設定を終えよう.そうすると,再起動する旨の表示が現れるが,次に進んでも再起動しない.というか,正確にいえばsystem haltはするのだがrebootはしない.仕方ないので完全にシステムが止まったところで電源の長押しで完全に電源を切り,再び電源ボタンを押して起動しよう.

・インストール後の設定
 まずは,セキュリティアップデートなど,システムのアップデートをしておこう.ただし,これのためにはPCの内蔵時計が合っている必要がある.内蔵時計が合っていない場合,GUIの時計表示を右クリックして設定画面を開きたいところだが,アップデートしていないとこの画面にはいるためのルート権限が得られないというバグがある.何だかにっちもさっちもいかない感じなのだが,時計が大幅に狂っているようであればターミナルを立ち上げてdateコマンドで時計を合わせよう.dateコマンドの書式は

$ su
# date MMDDhhmmYY

すなわち2008年5月18日19時16分だったら
# date 0518191608

である.時間が合ったら,
# apt-get update

でデータベースをアップデート
# apt-get dist-upgrade

でアップデートプログラムをすべてアップデートする.
 次に,時計合わせはntpで行なうのが信条なのだが,Vine LinuxでDHCPの設定だとntp.confが起動のたびに書き換わってしまうという不具合があるので,少しおまじないをする必要がある.まず,ntpをインストール.
# apt-get install ntp

右上の時計を右クリックして”時計と日付の設定”画面でntpサーバーを選ぶ.nict.jpとmfeed.ad.jpが日本のものなのでそれらを選べばよいのではないのだろうか.次に/etc/ntp.confのnotrustオプションはダメってwebに書いてあったので編集して取り除く.具体的には
restrict default noquery notrust nomodify


restrict default noquery nomodify

にする.最後に先ほどいったおまじないである./etc/sysconfig/networkの最後の行に
DHCPCDARGS="-N"

の一行を追加する.ここで,再起動してもntp.confが書き換わらないか試してみたいところだが,その前にいちいちsuをしなくてもいいようにvisudoしておこう.visudoの詳細についてはバックナンバー参照.ただし,Vine Linuxでは/usr/sbinとかにパスが通っていないのでフルパスでコマンドを打つ必要がある(超不便).
# /usr/sbin/visudo

これぐらいしたら,一度再起動かけてみよう.それでもntp.confが書き換わるようならもう一度再編集.その次はもう大丈夫だと思う.

・軽量デスクトップ環境の導入(注意:下のWillcom AX420Sカードの認識と動作を先に行なっておくほうがよい)
 GnomeではLibrettoには荷が重すぎると思われるので,xfceを導入する

$ sudo apt-get install task-xfce

これで一度ログアウトし,セッションをXfceに選択して再ログインすればだいぶ身軽になる.
あと軽量化できる余地があるとすれば,不要なサービスの停止と,カーネルの軽量化である.起動時のサービスの停止・有効化は
$ /usr/sbin/setup

で,サービスの選択ができるのであるが,cupsやpostfixをとめたぐらいで止めてしまった(へたれ).
カーネルの軽量化はVine LinuxのUser's manualに書いてあるのだが,カーネルの設定が恐ろしく多いのと,ビルドが書いてあるとおりではできないのでやめてしまった(へたれ2).
・1280x600ドット化
 ここここ参照
/etc/X11/xorg.confを編集.Section "Monior"に次の行を追加.
ModeLine "1280x600" 60.0 1280 1328 1512 1712 600 601 603 625

Section "Device"のDriverオプションを以下のように変更
Driver "vesa"

Section "Screen",Subsection "Display"のModesオプションを以下のように変更
Modes "1280x600"

ちなみに色は16ビットにすること.
また,Xの画面以外のCUI環境でも1280x600にするには./boot/grub/menu.lstのvga=オプションを
vga=0x405
とする.これで,うまくいくと思う.

・Willcom AX420Sカードの認識と動作.
 基本的にはこちらのページのやり方ですべてOK.(参考としてVine Linuxのオンラインマニュアル,ダイアルアップ接続の設定も見ておくといいだろう)
 Vine LinuxはKudzuというシステムでデバイスを認識する.Kudzuは起動時にデバイスをスキャンしてコンフィギュアを行なうので,起動時にじっと見ていよう(でないとスキップされる)."Welcom to Kudzu"という画面が現れたら30秒以内に何かキーを押す.その後は"Configure","Configure"だ.ここで設定するのを忘れても,

$ sudo /usr/sbin/kudzu

でデバイスの認識・設定が行なえる.(なぜか,こちらだと日本語)
 Kudzuで検索されたデバイスは,/etc/sysconfig/hwconfに収納される.ので,そのファイルの中のModemという単語とその前後を検索すると
$ grep -A4 -B4 Modem /etc/sysconfig/hwconf
bus: SERIAL
device: ttyS1
desc: "Generic Serial Modem"

というような記述が見つかる.この"ttyS1"をメモしておく.あとは,上記リンクのやり方でOK.
 ppxpのインストール
$ sudo apt-get install ppxp

 通常のユーザー名権限でダイアルアップできるようにする.
$ /usr/sbin/ppxpadduser (ユーザー名)

 次はppp設定ファイルの作成である.その前に,モデム設定ファイルを作っておく.エディターで/etc/ppxp/modem/genericを開き,以下のように編集する
include standard
Name "AX420S"
Initialize "ATZ"
MaxDTESpeed 115200

編集したら,そのまま保存するのではなく,/etc/ppxp/modem/airedgeという名前にでもして保存する(そして覚えておく).
PPP設定ファイルはqdialで行なう
$ qdial

設定事項はポイントだけ説明する.デバイス名は先ほどメモしたtty云々である.詳細設定で,認証プロトコルを全部あり(一番上のもの)にする.モデムタイプは先ほど編集して作ったモデム設定ファイル(airedge)を選ぶ.あとはプロバイダーの情報などだ.入力したらやはりairedgeというような名前で保存して終了しよう.
 さて,ダイアルしてみよう.ダイアラーはtkPPxPというものが便利だと思う.
(先にxfceのインストールよりWillcomの設定を先にと書いたが,ppxpを先にインストールしておけばqdialとtkppxpがランチャーに登録され,xfceにしても”メニュー”の”その他”に引き継がれるが,逆だとどうもランチャーに登録されないようである)
というわけで,”メニュー”の”その他”にtkppxpがあればそれを選択し,なければ端末から
$ tkppxp &

で,起動する.まず最初に,FileのLoad configurationで,先ほど作ったppp設定ファイル(airedge)を選択する.すると画面の右側に"airedge"と表示される.それを確認したらおもむろに,オーディオの再生ボタンの形のボタンをクリックする.こののち,"Dial" "Chat" "Auth" "Network"が緑色になっていれば接続成功と思って間違いない.ダメ押しで確認するのなら.端末でsudo apt-get updateを実行するとか.ブラウザーでニュースサイトでも確認してみよう.通信していればtkppxpの音量バーのようなものが黄色のところまで光ったりするはずだ.
・その他一般的な設定
 まずはゲームでござる.電車の中でさめgnomeを必死にやってたりするのがgeekのなかのgeek.一応,一通りインストールしておこう(あまり,全部入れるのもおかしいと思うが)
$ sudo apt-get install gnome-games

 次に重要なのがブラウジングである,少なくともflashとJREは入れておきたい.flashはflashコンテンツを含むページに飛べば自動的にプラグインをインストールしろと指示がでて,指示にしたがえばすんなりいくのだが,JREは少し面倒である.JREは
$ sudo apt-get install java-1.6.0-sun

でインストールする.これでうまくいくかと思いきやJREには”豆腐問題”というのが存在するらしく,アプレット内の日本語がすべて四角印になってしまうのだ.これをさけるためには,JREのfontディレクトリ下にfallbackというディレクトリを作り,日本語TrueTypeフォントにシンボリックリンクを張ればいいのだが,そのパスがすべてわからない.しょうがないので,rpmコマンドで
$ rpm -ql java-1.6.0-sun | grep font

で,JREのfontディレクトリが/usr/lib/jvm/java-1.6.0-sun-1.6.0.06/jre/lib/fonts(何たるディレクトリ)であることを割り出し,
$ rpm -ql TrueType-sazanami | grep font

で,/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/であることがわかった.ので,
$ cd /usr/lib/jvm/java-1.6.0-sun-1.6.0.06/jre/lib/fonts
$ sudo mkdir fallback
$ cd fallback
$ sudo ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/sazanami-gothic.ttf
$ sudo ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/sazanami-mincho.ttf

とすればOK.
これで一応,デスクトップとしての基礎は完成だと思う(OpenOffice.orgのインストールなどについてはいっぱい書いてあるので検索してほしい).
電源まわりの不具合はどうすればいいのか不明.たぶんカーネルだろう.情報あったらください.

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