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March 19, 2009

UQ WiMAX.WindowsとUbuntu

UQ WiMAX
 いまさらだが,UQコミュニケーションズのWiMAXサービスのレポートを書こうと思う.端末自体はモニターに選ばれたものの中では比較的早く到着したのだが,当時病に臥せっており使用することが出来なかった.
 さて,インストールだが事前の評判通りLinuxでは動作しそうもなかった.無理やり刺してみたが,どのログも "fail" の文字が並ぶばかり.(あ,端末はPC card型(Beceem chip)のものね)仕方なく,ThinkPad X60sにUbuntuが入っていたものをリカバリーしてWindows Vista Businessにした.(最悪)インストールはマニュアルに書いてある通り.で,無事終了した.一般ユーザーになって接続すると(自宅で)無事接続.速度はPHS接続よりはかなり早いけど,無線LANよりは遅いねって感じ.Studio Radishのスピードテストでは調子のよいときは1 Mぐらい出ていた.まあ,こんなものだろうと思ってしばらくしてまたつなぐと,アクセスが出来ない.サポートに電話したり七転八倒していたら,ThinkPadのAccess Connectionというのが悪さをしていた.ネットの接続の利便性を上げるというこのソフト.何ゆえ不便を強いるのか.アンインストールするかな.
 で,つながるようになったので使い心地を見るために町に出てみた.接続状況は:うわさどおり地下鉄ではまったく使えない.筆者は地下鉄移動が多いのでこれは致命的.都立日比谷図書館の閲覧室ではつながった.麻布十番から広尾へ行くバスの中で接続を試みたが失敗した.都心でもビルの3Fとか6Fでは圏外になる.総じて使えないなという印象.郊外はどこまで行くと圏外になるかはこれから検証する.
 それから,外出先ではパソコンを開いて起動なり復帰なりするより,PDAを開いて電源を入れるのが圧倒的に便利だがUQコミュニケーションズはCFスロット接続の端末を出していない.これも痛い.
 総じて印象を言うと,i) Ubuntuで使えない,ii) 地下鉄で使えない,iii) 郊外で使えない,iv) CFスロット対応の端末がない.これらが致命的.このままだったら,7月の有料サービス開始前に端末を返却,解約する予定.


WindowsとUbuntu

 今回UQ WiMAXのデバイスがWindowsにしか対応していなかったために,UbuntuのマシンをWindowsにリカバリーしたのだが,ここで改めて“WindowsっていやなOSだな.Ubuntuって結構よく出来てるOSだな.”と思ったので,感想をちょっと.

Windowsの欠点
 まず,インストール(リカバリー・セキュリティアップデート)などで圧倒的に辟易してしまった.Ubuntu 8系をThinkPadのX60sにインストールしたときは飯食ってる間にインストールが終わって,後はトラックポイントの設定ぐらいでベースインストールは終了したが,Windows Vistaのインストールはそうはいかなかった.メーカー製のアプリケーションもインストールするのですべてをMicrosoftのせいにするわけにはいかないが,1. リカバリーディスクを入れてリカバリー開始.鬼のようなファイルのコピーが始まる.大体これで食事が食べ終わる.2. セキュリティアップデート:これが(サービスパックのない状態なので)70項目とかある.大体それが一度で終了しない.一回目のアップデートが終わると,サービスパックを当てる作業があがってきて,と数回この作業を繰り返す.この時間だけで秋葉原に買い物にいけるよ,という感じ.これで終わりではない,レボノが独自に入れたアプリケーション,デバイスドライバーの更新がある.これがまた,まだあるのかよという感じで数回繰り返す.これが終わってようやくThinkPadを購入した時点で構成されているものが最新になる.筆者は朝起きてすぐにCDブートして作業を開始したが一日がかりで“まだ寝れない,まだ寝れない”という感じだった.そして,次の日自分の使っているウィルスソフトやアプリケーションのインストール.多少のカスタマイズという感じだった.
 大体,Windowsというものが安定して使えるようになったのがWindowsXP SP2ぐらいからの時代で,WindowsMeの時など,キーを打っているよりリセットスイッチを押すほうが多いか,正常な画面を見ているよりブルースクリーンを見ているほうが多いかという感じで,スリープに入ればほぼそのままお陀仏だったという印象があり,筆者はMicrosoftにささやかな恨みを抱いている.
 また,これは自分でカスタマイズしろよという話になる些細なことだが,Windows Vistaになってから,ノートPCでAC給電をしていても放置しておくとサスペンドではなくハイバネートするのだ.これはsshなんかで作業していると致命的に困る.しかも,我が家のThinkPadは放置しておいても,時々夜鳴きする赤子のように時々ハイバネートから復帰しようとして“ピッ,ピッ”と派手なビープ音を発し.精神衛生上よろしくない.このため,最近は寝転がってノートを使わなくなり,丸椅子に座ってデスクトップで作業している.これで痔になったらどうしてくれるんだ,Microsoft.
 まだ,Microsoftの悪口を言おう.これは一番大事な点だ,パソコンでビジネスとなるとMicrosoft Officeのフルパッケージ(プレインストールものだとPower PointやAccessが入ってなかったりと使えないのだ)の導入が必須なのだが,この導入コストが馬鹿にならない.MicrosoftはOfficeだってアクティベーションを導入したのだから価格を下げるべきだ.(OpenOfficeについては後に述べる)

Ubuntuの利点
 対してLinux,ここでは筆者がデスクトップ環境として使ってみた数少ないもののうちUbuntu 8系と比較する.これは,上に記した事項の裏返しで“Ubuntuいいよ,いいよ”ということになるのだが...
 数年前,筆者が初めてLinuxに触れたときはX windowsの環境を構築するのも四苦八苦だったものだが,最近のディストリビューションではGnome環境まで含めたデスクトップ構築が数クリックで完結するということが実現している.アプリケーションのセキュリティ関係を含めたアップデートも,ほとんど依存関係を含めてバイナリーをゴッソリ入れ替えるので,アップデートを何回もしなければいけないという状況に筆者は遭遇したことがない.
 安定性に関しても,数年前のようにアプリケーションを立ち上げれば core dumped などということも少なくなり.特にUbuntuではLTS(長期サポート版)などを用いれば,実験的な最新の機能はお預けとなるもののよく安定して動くと思う.少なくとも筆者の場合,アプリケーションがちょっとおかしいというのはあるが,X windowsが落ちる(Intelのドライバアップデートで一回だけあったがすぐアップデートされた),kernelが落ちるというのは極めてまれである.
また,ベースインストールすればGnome環境が整い.使えるアプリケーション(これはちょっとマニア向けだが)がそこそこそろっている.また,不足なアプリケーションはおのおののディストリビューションが採用しているパッケージシステムでインストールすることができる.一応のOffrice SuiteであるOpenOfficeもインストールすることができる.これらがすべてコストなしである.じゃあ,サポートはどうするの?プログラムの瑕疵の責任の所在は?という話にもなるが,筆者がWindowsで困ったことがあった,バグがあったからといって,助けを求めるところ,保証を求めるところは何もない.この状況はほとんどの個人ユーザーにおいて同様だと思う.Linuxなどのメーリングリストで初心者質問をすると冷遇されることがあるが,それでもつぼにはまれば回答があるし,そうなれば儲けものだ.(Ubuntuではメールベースのメーリングリストよりもwebベースのwiki的コミュニティのほうが活発)


なぜWindowsを捨ててLinuxに走る割合が少ないか

 では,なぜLinuxが普及せずWindowsが放逐されないかだ.荒っぽく言えば“現状Windowsが市場を独占しているから”だ.最も大きいのはデバイスメーカーがWindows向けのドライバーしか作らないことが大きいだろう.これは,ただ独占しているからだけでなく,ライセンス形態など複雑な問題が絡んでいると思われる.
 また,上記と重複するがWindowsならサポートを“受けられそう”というのもあるし,また,実際有償ならサポートするところが多いであろう.だが,実際その点は“思い込み”の要素が強い.それを修正しないのはLinuxコミュニティーの不足というか,要は“商売じゃないから熱心ではない”のだ.
 ただ,上記を克服したとしても,Linuxの豊富な機能を十分に利用するのに,例えば,ファイルとディレクトリの概念がわからない,あるいは,手でコマンドラインにコマンドを打つことのできないユーザー(これは何も特別なことではない.実際の“パソコン”ユーザーはこんなものだ)にまで浸透させるには,Linuxコミュニティーが大奮発する必要がある.私のパソコンでこれこれは動きますか?-あなたのパソコンのchip setはなんですか?はNG.画面がおかしいのですがどうしてですか?-/var/log/Xorg.0.logはどうなってますか?/etc/X11/xorg.confにこれこれを記入してください.というようなことではユーザーの底上げは期待できない.


Windowsが手放せない理由

 そうはいっても,筆者のデスクトップはWindowsXPだ.Linuxにリプレイスできない理由を以下に列挙する.
1.インクジェットプリンターの監視ソフトがWindowsのものしかない.
 正確に言うならばメーカー(エプソン)はサードパーティーのLinuxソフトを紹介している.だが,./configure ; make ; make installとかやるのがいやなのだ.どのソフトがインストールされているのかわからなくなるから(Linuxユーザーっぽくないな)それを管理するソフトもあるらしいけど,筆者としてはUbuntuの .deb パッケージを使うのが限界.
2.PHS,ネットワークハードディスクなどのファームウェアアップデートプログラムが,Windowsでしか動かない.
3.PDAやiPodの同期がWindowsでしかできない.
 iPodはKDEのマルチメディアソフトで同期できるらしいが,入れたくない.UbuntuのパッケージになっててGnomeのものはないかしら.
4.Microsoft Officeの互換性の問題.
 知り合いが○×省の申請書類が入力できない(Mac ユーザー)といってきた.確かにMac版のOfficeだと入力するとレイアウトが崩れる.OpenOfficeでも同様.国は公平であるべきなのに公の文章がWindowsのMicrosoft Officeでしか記入できないのは何事かとここでささやかにも強く主張したいが,世の中ではよくあること.

そんなに言うんならちょっと問題があってもWindows使ってればいいのでは?という話になるのだが,UbuntuというOS,魅力的なのだ.その魅力が実生活に対して魅力というより,パソコンをパソコンとして使う上で魅力的なのでWindowsに取って代われないのかもしれないけど...

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